Laxerop技術による楮和紙への高濃度印刷:掛け軸用途の新たな可能性
新鳥の子紙(70g/m²)と楮和紙(3匁/約11.3g/m²)を使用したレーザー印刷の成果と展望
掛け軸印刷の新たな挑戦
クロスマインズでは、掛け軸用途の印刷として、Laxerop技術を用いた楮和紙(3匁/約11.3g/m²)へのレーザー印刷を新たにご依頼いただきました。通常、掛け軸用の和紙印刷にはインクジェット方式を採用し、専用の特殊和紙を使用します。しかし、今回のご依頼では、デザイナー様から「インクジェットではぼんやりする」「しっくりこない」といったご意見をいただき、より高濃度で鮮明な印刷を目指してレーザープリンターでの試行を行いました。
使用和紙と印刷結果
使用した和紙は、純白で薄手の「新鳥の子紙(70g/m²)」と、掛け軸や手書き用途に適した「楮和紙(3匁/約11.3g/m²)」です。アート用のレーザープリンターで新鳥の子紙に印刷した場合、紙の漉きによるムラが生じることがありますが、Laxerop技術ではこのムラが抑制され、濃度の高いグラデーションと鮮明な仕上がりを実現しました。特に、インクジェット方式では今回用いた楮和紙を使用することができないため、Laxerop技術による楮和紙への印刷は、デザイナー様も今後検討してみたいとのご感想を頂戴しました。
今後の展望とご案内
今回の試行を通じて、Laxerop技術が和紙への高品質な印刷に適していることを確認できました。掛け軸をはじめ、伝統と革新を融合させた印刷ニーズに対応するため、さらなる技術改良と検証を進めてまいります。和紙への印刷にご興味のある方は、ぜひ弊社のLaxerop和紙印刷サービスをご覧ください。
お問い合わせ
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以下は、イメージ写真です。

掛け軸 墨絵